リバランスは含み益の圧縮にも役立っていた

今ネットでは、後期高齢者の金融所得を医療保険や窓口負担の算定に反映させるための具体的なスケジュールが出てきて話題になっていますね。

対策は投資の含み益を圧縮すること

今回は後期高齢者に限った話ですが、一旦こういう話が軌道に乗ってそれを実現するための仕組みが構築されてしまえば、後期高齢者より下の世代にまで適用が拡大されていくのは時間の問題と思われます。

したがって対策は今のうちから考え始めておいた方が良いと思いますが、その具体的な方策はキャピタルゲイン投資でいえば、資産を手放したときに発生する利益、すなわち含み益を圧縮することですね。

一番単純なのは手持ちの資産を一旦すべて売却してすぐ買い戻すことです。こうすれば含み益がすぐにほぼゼロになりますが、含み益分の所得税を一気に取り立てられますのでこれはこれでしんどそうです。

それにキャピタルゲイン投資で資産を増やすための鉄則の1つは税金の支払いを極力繰り延べすることですので、その原則からも外れる行動には心理的な抵抗もありますね。

リバランスで無意識に含み益を圧縮していた

自分の場合にどうすれば良いかも検討していますが、よく考えてみますと私のメインの投資先である投資信託では結構な頻度でリバランスを行っています。

以下はその投資信託の初期からの推移を示すグラフですが、一番上の紫色の線がトータルの評価額、真ん中の水色の線がそれに対する資金投入額、一番下の赤い線がその差分である含み益を表しています。

これを見ますと一番上の総評価額はそれなりに増えていますが、一番下の含み益はそれほど増えていない印象を受けます。

その秘密は真ん中の線、すなわち資金投入額の上昇にあります。資金投入額が上昇しているといいますと、ずっと外部から資金を投入し続けているようなイメージが湧くかもしれませんが、この投資信託については仕事を辞めました2013年以降、積極的な資金の追加投入はほぼ行っていません。

厳密に言いますと新NISAの始まりました2024年以降は、そのつみたて投資枠については資金を追加投入していますが(成長投資枠についてはリバランスによる売買で相殺)、その比率は全体から見れば微々たるものです。

ではなぜ資金投入額が上昇しているのかと言いますと、その主要因は適宜行っていますリバランスです。リバランスでは相対的に値上がりしているクラスを売って値下がりしているクラスを追加購入しますので、その過程で資金投入額が増えたように見えるのですね。

もしこのリバランスをほとんど行っていなければ、資金投入額は初期値付近のままほぼ横ばいで、総評価額の大半が含み益になっていたはずです。

もちろん資産を増やすという一点に注目すれば、含み益を膨らませて税金の支払いをとことん先延ばしにしたその状況の方が望ましかったはずですが、ここにきて最初に書きましたように金融所得を医療保険や窓口負担に反映させるという別の要因が発生しました。

リバランスはこのような事態になることを想定してやっていたわけではありませんが、結果的には含み益が極端に増え過ぎないそこそこ悪くない状態に落ち着いてきている気がします。

リバランスにはポートフォリオの比率を適切に保つという本来の目的もあることですし、引き続きこの方針で続けていこうと思います。

ただもっと齢がいって作業が面倒になってきましたら、リバランスは年1回にまとめて行うなどの簡略化は行うかもしれません。

 

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