年末ジャンボの発売が今日からということで、宝くじの話題をよく見かけるようになってきましたが、以下のツイートを見てちょっと考えました。
年末ジャンボ発売のニュースのお年寄り「縁起がいいから77枚買いました」 若者「そのお金で牛丼なら80杯は余裕で食べられますね」
— うにたん@ロリコン (@tana_p) 2014, 11月 21
以前に宝くじで夢は買えるかなどでも書きましたが、宝くじは控除率(胴元の取り分)が55%にも登りますので、統計を知っている人ならまず手を出しません。
しかし、「買わなきゃ当たらない」とか「夢を買う」という言葉に煽られて宝くじ売り場に行列ができるのは毎度のことです。
そういう人にいくら控除率の話などしても、あまりまともには取り合ってもらえません。
しかし上記のツィートのように、実際にその代金で買えるものと直接比較してみるというのは、案外効果がある方法かもしれません。
宝くじ30枚か牛丼30杯か
宝くじ公式サイトの宝くじ長者白書を見てみると、宝くじの購入枚数は10枚か30枚の人が多いようです。
宝くじ長者とは去年一年間に宝くじで1,000万円以上の当せん金を受け取った高額当せん者のことで、宝くじをよく買う人(の中で非常に運が良かった人)の集まりということになります。
男性の場合は30枚が一番多いようなのでそれで考えてみます。なんとなく宝くじ30枚を買っている人に、その9,000円で
- 平均4,000円程度の当選金と夢
- 一ヶ月間 毎日確実に牛丼を食べられる権利
のどちらを買いますか?と問いかければ、若い人なら後者を選ぶ人もかなり多いのではないでしょうか。
こういう場合は、10枚よりも30枚くらいの多めの数で考えたほうがインパクトがありそうです(一度に買うのが10枚でも、それを3回繰り返せば同じことですし)。
なお、高齢でお金に困っていない人は牛丼には釣られないかもしれませんが、そういう人には宝くじで隠れた税金を払って資産を吐き出してもらうのも、また一興でしょう。
ちなみに、お前はどっちなんだ?と問われれば、自分は夜スーパーで半額になった200円の弁当を45個買うと答えそうです。
年末も迫ってきた時期に、夢も希望もない話で申し訳ありません。
宝くじは良く買いました。過去に戻っても牛丼の券30枚が欲しいですね、無料に弱いのです。