東京電力、今度はTポイントとも提携

先日電気を使うとPontaが貯まる時代がやってくるで、東京電力が2016年1月からPontaと提携することをお知らせしました。

ところがなんと、この東京電力が今度はTポイントとも提携することが発表されました。

東電、「Tポイント」導入 コンビニで契約も検討  :日本経済新聞

ポイントはPontaと選択制

記事を読みますと、

 東電は電力小売りでソフトバンクと提携に向けた協議を進めており、通信と電気をセットで契約するとTポイントをより多く付与することも検討している。

東電は三菱商事系のロイヤリティマーケティング(東京・渋谷)が運営する共通ポイント「Ponta(ポンタ)」も導入する。顧客はTポイントかポンタを選択できる形になる。

ということですので、TポイントがいいかPontaがいいか顧客が選べるようですね。

先日書きました別の記事攻めるPonta、今度はドコモと提携で「Tポイントと対抗できる可能性のあるポイントといえばPontaか楽天スーパーポイントくらい」と書きましたが、まさか東京電力がPontaを選んだ上でTポイントにも手を伸ばすという両面作戦に出てくるとは思いませんでした。

ちなみにポイントだけではなく、顧客獲得のためにTポイント加盟店を活用する、ファミリーマート店頭での電気契約受け付けのようなことも考えているようです。

個人的にはこれができるようになっても今のところあまりうれしい気はしませんが、電力小売り自由化で今の携帯キャリアと同じように電力会社も乗り換えることが普通になれば、いずれ意味を持ってくるのかもしれません。

携帯電話とのセット販売も

また、上の引用部分にもチラッと書かれていますが、携帯キャリアと提携してセット販売するようなことも検討しているようです。

【経済インサイド】「携帯を当社に替えれば電気代割り引きます」が現実に 電力・ガス自由化で携帯電話会社と合従連衡“セット販売時代”が到来 – 産経ニュース

上記のTポイントとの提携も、ソフトバンクとの連携を視野に入れた上でのことなのかもしれません。

これらの各種提携でユーザーの利便性が上がるのは大歓迎ですが、この産経新聞の記事には以下のような気になることも書かれています。

 電力各社は「電気の質に差がないけど、過度な価格競争には陥りたくない」(大手電力関係者)というのが本音。このため全面自由化を控えた電力各社は、なんとかサービスで差をつけようと躍起になっているのだ。

本来、電力小売り自由化後の電力会社に求められるのは、自由な競争による電力価格の適正化のはずです。

にもかかわらず今の動きを見ていると、セット割引などで携帯電話同様の複雑怪奇な契約体系を作り出し、ユーザーを煙にまこうとしている気がしないでもありません。

ユーザーとしては小手先のポイント制度やセット割引などには惑わされず、トータルな意味で経済的優位性のある業者を賢く選びたいところです。

携帯キャリアとの提携についても、むやみにそれに釣られるのではなく、電力会社の乗り換え手続きが簡単に出来る場所が増える、というくらいに捉えておくのが妥当かもしれません。

スポンサーリンク

フォローする

おすすめトピック(一部広告あり)

おすすめトピック(一部広告あり)