安倍政権と日銀はいまだに2%のインフレを目指すと頑張っていますが、どうも日常生活ではそれとは逆の印象を受ける出来事が増えてきた気がします。
買い物をしていると、ひょっとして今の日本はデフレに戻り始めているんじゃなかろうか?と思う出来事にちょくちょく出くわすのです。
今日は自分が気づいたそれらの例をいくつか挙げてみます。
デフレの兆候(?)
トンカツ
うちの近所のスーパーでは毎週日曜にトンカツのセールをしますが、最近までは通常時に350円程度のものがセールで298円でした。
ところが今日行ってみると、セール価格が250円に下がっていました。実はこれ、1年ほど前までのセール時の価格です。
一旦値上げしていたものが、元に戻ってしまったわけです。
トイレットぺーパー
これもスーパーの例ですが、トイレットペーパーのセールがほとんど無くなり、12ロール入りで300円前後は出さないと手に入りにくくなっていました。
ところが最近、週に1回ほどですが228円くらいでセールを行うようになりました。これも1年程前まで定期的に行われていたセールの水準です。
格安ワイン
今日はイオンのお客様感謝デーでしたので、またイオン系列のお店に行って赤割りを再現するための格安赤ワインを仕入れてきました。それがこちら。
これの値段が378円、税込みで408円です。それがお客様感謝デーの5%引きで387円で買えました。
いくら輸入ワインが原料の安物ワインとはいえ、通常の大きさのボトルワインが1本税込400円以下で買えるのはちょっと驚きです。
スーパーのポイント
今度は商品ではなくスーパーのポイントについてですが、常時1%のポイントを付けていたスーパーが、最近週に1日だけですが10倍(10%)のポイントを付けるようになりました。
これも商品の値段が直接下がったわけではありませんが、実質的には値下げですね。
さて、これからどうなる?
もちろんこれらの原因を探っていくと、原料の需給関係とか原油の値下がりの影響とか、色々なものが絡んでいると思います。したがって表面的に値段が下がったから即デフレ突入というわけではないでしょう。
しかし一昔前のデフレスパイラルの頃の牛丼チェーンの様子などを思い返してみても、キャンペーンによる割引などと表面的には装いながら、ズルズルと実質的なデフレの波に飲み込まれていきました。
今の状況はちょっとその時と似ているような気がします。とうとう人口減少社会も現実のものになってしまった日本は、今後どうなっていくのでしょうか?
まあ定期収入の無い今の私の身の上としては、表面的にはデフレの方が暮らしやすいです。しかしそれも結局最後は、
- 経済成長率低下→税収減少→社会保障や年金の縮小
という流れでツケを支払わされるのでしょうね。
為替がここ最近円高ぎみなので少しデフレですかね、ガソリンなんて顕著でしょうね。
日本は明らかに需給バランスが悪そうで、いまだに供給過剰が解消していないのでしょう。
モノもサービスも多すぎるということかもしれません。
円高は仕方ないですが、成長性のある海外に投資して利回りを稼ぎ、生活はデフレぎみの日本で、というのは最強のリタイア方法かもしれませんよね。