mineoから来たメールによると、以前からこのブログでも何度かご紹介していますフリータンクがグッドデザイン賞を受賞したようですね。おめでとうございます。
詳細は以下のマイネ王の記事で報告されています。
MVNO初!mineoフリータンクが「グッドデザイン賞」を受賞! | スタッフブログ | マイネ王
グッドデザイン賞は思いの外、対象範囲が広かった
グッドデザイン賞という言葉はよく耳にしますが、今まではそのイメージから物が受賞する賞という印象を持っていました。
しかし今回のニュースを受けてグッドデザイン賞の公式ページを見てみると、対象は以下のように有形物から無形物まで、およそ人間が造るもの全般に渡っているようですね。
グッドデザイン賞では有形無形を問わず、様々な物事を応募対象として受け付けます。また、審査においても成果物のみならず、その裏側に潜むプロセス、思想、意義など、様々な面を考慮し、総合的に判断を行います。
グッドデザイン賞では、家電やクルマなどの工業製品から、住宅や建築物、各種のサービスやソフトウェア、パブリックリレーションや地域づくりなどのコミュニケーション、ビジネスモデルや研究開発など、様々な物事が応募されます。
審査は書類選考と審査員に対するプレゼンテーション
最初の記事によりますと、審査は書類選考による一次審査と、応募作品の前で審査員に直接説明するプレゼンテーション(説明1分+質疑応答2分)による二次審査の二段階だそうです。
プレゼンテーションが1分とはやけに短いなと思いましたが、審査会場には審査作品が1,000点以上展示されていたということですので、その規模からするとやむを得ないのでしょうね。
その割には引用されている評価コメントの中には
三大キャリアが市場を独占し、年々通信費が高騰していくというユーザーにとっては腹立たしい状況の中、MVNOを活用してユーザー同士が融通し合うという非合理的な贈与ネットワークに落とし込んでいる点は希望さえ感じさせる。
というMVNOを取り巻く状況がよくわかっていると思われるものもあり、形式的な審査ではない感じがします。審査対象に応じて専門的な知識を持っている審査員を用意しているのでしょうか。
フリータンクはこれからが正念場かも
また記事中で紹介されている評価コメントではもう1つ
一社会実験として終わらずにスケールさせる工夫が今後とも必要になると推測するが、過度に貢献ユーザーを持ち上げすぎず、同時に善意が応報を受けられるようにするという絶妙なチューニングに期待したい。
というものがありますが、まさしく今後のフリータンクにはこのあたりのチューニングが求められそうです。
というのも、マイネ王で公開されていますフリータンクの毎月のデータ推移を見てみますと、以下のようにここ最近は月末の残容量がだんだんと切り下がっていっているためです(グラフの一番下の緑色の部分)。
季節変動もあるのかもしれませんが、フリータンクの知名度が上がるに従ってだんだんフリーライドする人も増えてきた結果ではないかと思います。
もちろん元々のコンセプトがユーザー同士の無償の助け合いですのでフリーライダーをただ排除すればいいというものでもありませんが、このまま放置していてはフリータンクの存続にも関わるかもしれません。
せっかくグッドデザイン賞まで受賞したフリータンクです。何とか末長く継続できるよう、うまい落とし所を見つけてほしいものです。