老後に自然豊かな別荘地に住むというのは、リタイヤ・セミリタイヤを考えている人なら一度は想像したことがある人も多いのではないでしょうか。
私もその一人ですが、実際に住むとなると色々問題もあるのだろうなと頭の中だけで考えて二の足を踏んでいるような状態でした。
別荘に移住した実例
しかし以下の記事を読んで少しだけ見る目が変わってきました。
内容はお子さん2人のシングルマザーの方が、実際に長野県の別荘を購入して移住した実例です。
この方は書道教室を運営する個人事業主でリタイヤやセミリタイヤしているわけではありませんが、収入は書道教室の収入、児童扶養手当、児童手当、養育費などで15万円ほどで収支トントンとのこと。
これを見ると今の私と生活レベルはあまり変わらなそうです(いや収入は働いているこの方の方が明らかに多いですが、私の場合は独り身ですので)。
100万円で別荘が買える
そして何より驚いたのは、この方が買った別荘の値段が100万円ということです。キャッシュで支払ったそうですが、親子3人で暮らせる家がそんな値段で買えるのですね。
近くの別荘の売り物件情報を教えてもらうとタダから500万円くらいまで物件がたくさんあったということですので、ことさら特殊な事例でもなさそうです。
場所の佐久穂町というところは地図で見ると軽井沢と諏訪の中間くらいで、環境的にも良さそうですね(地図はGoogleマップから引用)。
変な近所付き合いが無いのも魅力か
また住宅街ではなく別荘地を選択した理由については、以下のように語られています。
「シングルマザーで身寄りもおカネもない、仕事は自営で書道、そして田舎の場合は隣組活動がたくさんあってそこに時間もおカネも割かれる、一度印象が悪くなると根深い……といったことを踏まえた結果、家は買ってしまえば、暮らしの立て直しまでに家賃が発生しないので、乗り切れるかも、と考えました。また、隣組活動がそもそもまったくない別荘地は好都合でした」とAさんは話す。
別荘地には町内会や隣組活動などといった変な(半強制的)近所付き合いが無いとすると、これは値段以外でも魅力的です。
もっともこの方の場合はすでに別荘に定住している人やIターンをした人が温かく迎え入れてくれ、とれたての野菜やタラの芽、こごみ、鹿肉、川魚など獲れすぎてしまった食材をありがたく頂戴したりしているということで、自然な形での近所付き合いができているようです。
このあたりはその人自身の人格やコミュニケーション能力にかなり依存しているのでしょうが。
選択肢の1つとして覚えておく
私は以前から書いていますように、住居については何か大きな外部要因の変化がない限り賃貸で行こうと考えています。
しかし高齢化などで万一入居できる賃貸物件が見つからなくなった場合には、持ち家を購入する可能性も除外してはいません。
そうなった場合には物件の選定や金銭的問題もさることながら、今さら住宅地や田舎の近所付き合いについていけるのかというのは精神的に大きな障壁の一つでした。
しかし別荘地を選択することでその要因が大きく軽減されるなら、非常に有り難いです。更に金銭的にも安いとなれば言うことはありません。
もっともその場合は車での生活が必須となりそうですので、運転が困難なほど高齢化した場合にはまた問題が出てきそうですが、最初の購入費用が100万円程度で済むならその時点でもう一度やり直すこともできそうですし。
別荘地への移住という考え方も、選択肢の1つとして覚えておきたいと思います。
なるほど。別荘地だから定住している人も少なく,よって面倒な近所付き合いもないということなのですね。確かに持ったことない視点でした。良記事ありがとうございます。