これからお金を稼ぐ若い人たちへ

これは前から一度書きたかったことですが、ちょうど年の始めでもありますので、特に若い人に向けてお金との付き合い方について、自分の反省もふまえて書いてみたいと思います。

お金について考えよう

最近働き始めた方、そしてこれから社会に出る方など、これから自分の人生を組み立てていくためのお金を稼いでいく人は、お金についてとにかく視野を広く取って考えてください。

具体的に何についてどう考えるかは、各々の人の立場・状況によって異なってくると思います。仕事・資産運用・自己投資・節約など、お金を稼ぐことから、貯めること、使うことなど、多岐にわたります。

しかしいずれにしても、ただ漫然と働き、貯金し、消費しているだけでは手の届くところにあるチャンスを逃してしまう可能性が高いです。ここで自分の頭を働かせるか働かせないか、それによって将来自分が使えるお金に少なくとも数百万円から数千万円の差が出てきます。

私の失敗例

一般的な言葉だけではイメージが湧かないと思いますので、私が後から考えると失敗だったと後悔しているお金の失敗例について挙げてみます。

1つは社内預金です。私が最初に就職した会社では、いつでも引き出し自由で年利約7%という、今から考えると夢のような社内預金制度がありました。後のバブル崩壊後にこの制度は廃止されましたが、うまくこれを活用して給料から限度額ギリギリまで積立をしていた同期は、最終的にボーナスをもう一回余分に貰えるくらいの金利を稼いでいました。一方私は、内容がよくわからないという理由だけでこのチャンスを逃したのでした。

もう1つの例は生命保険です。これについての詳しいことは生命保険のリストラで書きましたが、後から考えると不要だった定期保険特約や医療保険特約で、余分な保険料を数百万円も払い続けました。

私の成功例

失敗例だけではあまりやる気も起きないと思いますので、よかった例もいくつか挙げてみます。

1つは、これも生命保険の話です。定期保険特約や医療保険特約を解約した後に残った終身保険は、その契約時期がよかったために予定金利が高いお宝保険となりました。詳しくは生命保険のリストラ(つづき)で書きましたが、この終身保険の解約払戻金が老後長生きした場合の生活資金不足に対する保険として役に立ちそうです。

もう1つは会社で積み立てていた持株会です。これも辞めた会社の株が調子いいで書きましたが、在職中に地道に積み立てた持株会の株式が、退職後に値上がりして生活資金面で心理的な余裕をもたらしてくれています。

これらの成功例については運によるところも大きいので、一概に同じことをお薦めすることはできませんが、お金について考え行動することがもたらす効果のサンプルということで考えて下さい。

まずは行動を

今はその気になれば、インターネットでたいがいの事は調べることができます。自分の身の回りにアンテナを伸ばし、ちょっと気になることがあったら、まずそれについて調べ、考えてみてください。

そして良さそうだと思ったら、まずは規模は小さくてもいいので実際に行動に移して体験してみてください。若い人には、少々失敗してもそれを修正し、リカバリする時間という武器があります。これを十分活用してください。

目ぼしいターゲットをすぐには思いつかないという人は、まず投資信託などで投資を体験してみてはどうでしょうか。これならばインターネットからネット証券会社に申し込むだけですぐに始められます。

とりあえず日本株式と先進国株式のローコストインデックスファンドを毎月数千円ずつ買い付け、その値動きを見ているだけでも、投資の実感というものを感じることが出来ます。

それで興味が出てきたら、勉強した上で新興国株式のファンドやREIT(不動産投資信託)、あるいは個別株式などに手を広げてみるのもいいでしょう。

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『これからお金を稼ぐ若い人たちへ』へのコメント

  1. 名前:消費しないピノキオ 投稿日:2014/01/05(日) 14:07:46 ID:401af95b7 返信

    とても思いの入った記事に思いました
    若い人は明らかに不利な機会からのスタートです
    是非ともお金のことを真剣に考えて歩んでほしいですね
    ありがとうございました

    • 名前:観楓 投稿日:2014/01/05(日) 20:44:28 ID:483653994 返信

      ピノキオさん、コメントありがとうございます。

      そうですね、最近の状況ではお宝的な話はなかなか無いので、その点では気の毒です。しかし将来に差を生む芽は必ずどこかに有るはずなので、ぜひつかみ取って欲しいと思います。

      (と隠居のようなことを言っていますが、私もまだまだ完全に諦めたわけではありませんが)