去年ブルーレイディスクレコーダー パナソニックDIGA DMR-BWT550を買った時、DTCP-IP対応のホームネットワークプレイヤーDiXiM Digital TV for iOSも購入し、iPhoneやiPadでもレコーダーの録画番組を観られるようにしました。
そして先日、このDiXiM Digital TVのオプションである「宅外視聴プレミアム」を購入したところ、想像以上に使い勝手が良かったのでご紹介したいと思います。
DiXiM Digital TV for iOSとは
DTCP-IPという著作権保護を考慮したマルチメディア配信用の規格に対応したホームネットワークプレイヤーです。このアプリをiPhoneやiPadに導入することにより、同じホームネットワーク内にあるDTCP-IPに対応したレコーダーの録画データなどを再生できるようになります。
録画データはWiFiを使って転送されますので、WiFi電波の届く範囲ならどこでも録画データが鑑賞できるようになるということです。
自分もこれを活用し、料理中や寝床の中、トイレの中(行儀が悪くてすみません)など、様々な場所で録画番組を楽しみました。
ただ使っているうちに難点も見えてきました。1つは動作がやや不安定で、時々エラーで再生が停止する場合があること。さらにまずいことには、通常このアプリは再生を中断してもその位置を覚えていますが、エラーで中断した場合にはそれがリセットされ、手動でどこまで見たかを探さなければならない場合がありました。
もう一点は、操作時の反応がやや鈍いことです。このアプリには30秒早送りや10秒巻き戻しのボタンがあり、CMのスキップなどでよく使いますが、ネットワーク経由で再生している関係上、何度もボタンを押すと反応が遅くなり、結構待たされます。
これらの点があるために使うのが段々面倒になり、最近は使う機会が減っていました。
宅外視聴プレミアムオプション
ところが先日、このアプリには「宅外視聴プレミアム」という有償のオプション(500円)があることに気が付き、購入してみました。
このオプションには、大きく分けて以下の2つの機能があります。
- DiXiM リモートアクセスサービス
リモートアクセスサービスに対応した機器に格納したデータを、宅外からネットワーク経由で再生します。 - 録画番組の持ち出し再生
持ち出し機能に対応した機器からデータをダウンロードし、プレーヤーの機器単体で再生します。
自分はリモートアクセスに対応した機器は持っていませんので、主な使用目的は2番めの録画番組の持ち出し再生になります。
この機能は一度データを端末側に転送する必要がありますが、それさえ済めばネットワークに関係なくどこでも(当然屋外でも)録画番組を再生することができます。そしてデータを端末ローカルに持つことになるため、上で述べた2つの難点、動作の不安定さと反応の鈍さが、両方ともほぼ解消されるのです。
ここ数日この機能を使用してみて、アプリ単体で使用していた時に比べてその快適さに驚いています。データをダウンロードする手間はかかりますが、レコーダー側でエンコードが行われますので、転送時間も再生時間の1/3〜1/5程度で済みます。ダウンロードする番組を指定したあとは放っておけばいいので、それほど気になりません。
こんなことなら、アプリを買った時にオプションも合わせて買っておけばよかったと改めて思いました。
ただ1点難点を挙げるとすれば、動画データを端末に格納することになるので、端末側にかなりの空き容量が必要になることです(iTunesでバックアップを取っている場合は、パソコン側の容量も食うので更に注意)。自分はiPad miniを買う時に最上位の128GBモデルを奮発しましたが、このオプションに出会ってその選択は間違っていなかったと確信しました。
以上、iOSアプリの割に値段が高く更にオプションの購入も必要であること、端末側に大容量を要求することなど、使用条件はやや厳しいですが、それさえ満たせがレコーダーの価値が何倍にも感じられます。
アプリ・オプションの詳細や対応機器の情報などは以下のメーカーのページにありますので、TVレコーダーをよく利用する方は検討してみてください。
DiXiM Digital TV for iOS : デジオン
アプリ本体のページはこちらです。オプションはアプリ内の設定画面から購入できます。
DiXiM Digital TV
カテゴリ: エンターテインメント
価格: ¥1,000