ダイエット関係のブログ記事を読んでいたら、NEATという言葉を見つけました。ニートと読みますが、これはあの仕事や学校に行っていないニート(Not in Education,Employment or Training:NEET)のことではありません。Non-Exercise Activity Thermogenesisの略で、日本語で言うと非運動性活動熱産生となります。
詳しい情報を探すと、
食事制限・運動なし!ニートで肥満予防?! : タニタ運営[からだカルテ]
NEATでメタボ予防。こまめに動いて体脂肪を燃やそう!|たまむすびけんぽ:たまむすび 協会けんぽ 健康サポート
などによくまとまっていました。
要は明確な運動以外の身体活動によるエネルギー消費量のことのようですが、本格的な運動をしない人にとっては、これが結構無視できない分量のようです。
1番目の記事によると、長時間運動をしない一般人の場合、1日の総消費エネルギーはおよそ以下のような割合になるとのこと。
- 基礎代謝量:60%
生きていくために最低限必要で動かなくても消費するエネルギー - NEAT:25-30%
運動以外の身体活動 - 食事誘発性熱生産:10%
食べたものの消化や吸収に必要なエネルギー - 運動:0-5%
確かに運動をしない前提ですと、消費エネルギーを増やす鍵となるのはNEATということになりそうです。
さて、このNEATに該当するものを具体的に挙げてみると、以下のようなものがあります。
- 仕事・学校
- 通勤・通学の移動
- 職場・学校内での移動
- 日常生活
- 買い物などの移動
- 掃除・洗濯などの家事
- 余暇活動
- その他
- 立っている時間
- 背筋を伸ばす
- よく噛んで食べる食事
最初の方の移動に関する項目については、ダイエットや肥満を気にしている人なら、電車や車の利用を減らして徒歩や自転車に切り替えるというのは常識の範囲内だと思います。しかし、その他の日常での動きについてはあまり気にしていないのではないでしょうか。
ここで、
- リモコンを使わない
- 掃除機や洗濯機の使用をやめて手作業にする
- 物を受け取る時や用がある時に自分から出向く
- 人にやってもらっていたことを自分でやる
- 立っている時間を増やす
- 普段の姿勢を正す
など、細かい努力や工夫を積み重ねていくことが、最終的な消費エネルギー増加に効いてくるようです。あと珍しいところでは、貧乏ゆすりなども該当するらしいですね(これはあまりお勧めはできませんが)。
そういえば私も、これはちょっとNEATとは違いますが、先日書きました踏み台運動をテレビを見ながら1日30分〜1時間ほどするようになってから、久しぶりに体重が65kgを切ってい64kg台に入ってきました。やはり、日常の積み重ねは大切なようです。
そう考えると、家を建てるときによく出てくる動線の最適化などという話も、運動不足気味の家庭ではあえてそういうことをしないほうが健康的になるのかもしれませんね。