以下の記事を読みました。
氷を食べてそれを溶かすときのカロリーでダイエットする手法をアメリカの科学者が提唱しているのだそうです。
題して熱量ダイエット
冷たい物、凍った物のカロリー計算時には食物自体のカロリーから、それを溶かして体温近くまで温める分のカロリーを減算できる、という主張のようです。ちなみに1リットルの氷を食べると、約160キロカロリーが消費されるのだとか。
また、凍った水を口にすることで口と胃を満たし、空腹感を先延ばしにするという心理的な効果もあるそうです。
確かに体に取り込んだものを溶かしたり温めたりするための熱量の大半は身体のどこかで生成されるはずですので、エネルギー保存の法則からいっても間違ってはいないような気がします。
これが本当なら、特にこれから夏場にかけては絶好のダイエット方法になりそうですね。
問題は消費される熱量
ただ、うまい話ばかりでもないようです。上で「1リットルの氷を食べると」とさらっと書きましたが、氷1リットルというのはかなりの量です。
試しにうちの冷蔵庫の製氷皿の容量を測ってみたところ、約250mlでした。したがって、氷1リットルとは製氷皿にして4皿分もの氷を摂らなくてはいけないことになります。
一方それで消費される熱量160キロカロリーというのは、コンビニのおにぎり1個分くらいのご飯のカロリーに相当します。
上の記事によると「1日に氷1リットルを超えると、不快な寒気に襲われて各器官の機能を害する可能性のある、低体温症の危険を冒すことになる」ということなので、この方法で得られるダイエット効果はうまくいっても1日に最大おにぎり1個分くらい、ということになりそうです。
更に、氷ではなく食べやすいアイスクリームやシャーベットなどにすると、それ自体にカロリーがありますので、完全に赤字になります。
補助的なダイエット方法か
さて、皆さんは1日に製氷皿4皿分の味気ない氷を食べてコンビニおにぎり1個分のカロリーを消費することを選択されますでしょうか。
個人的にはかなり厳しい感じがしますので、今まで通りレコーディングダイエットによるカロリー制限の手法を続けたいと思います。
本手法は使うとしても、他のダイエット方法と併用して効果を補うための補助的な方法と捉えたほうがよさそうです。