漢方スタイルクラブカード改悪の裏にフリーライダーの影

昨日書きました記事 漢方スタイルクラブカード改悪、これでnanacoチャージはリクルートカードの天下か?ですが、今日現在 最近では稀に見るアクセスを頂いています。

Google Analyticsのリアルタイム画面を見ていると、この記事が常時トップに表示されているような状況です(他の記事のアクセスが少なすぎるという話もありますが)。

Google検索のトップ画面に

Analyticsのレポートを見ると検索からの流入が多いようですので、自分でも「漢方スタイルクラブカード nanaco 改悪」でGoogle検索してみたところ、該当記事がトップ画面の第5位に表示されていました。

かなりニッチなキーワードではありますが、やはりGoogle検索トップ画面の威力は絶大ですね。

1位ではないのに浮かれるのも何ですが、滅多にないことですので記念にスナップショットを取ってみました。

漢方スタイルクラブカード改悪 Google検索5位

改悪の原因はポイントのタダ取り?

さて、こんなことを調べるついでに今回の改悪について他にも色々検索してみましたが、ここまでの改悪に至る背景にはnanacoチャージの仕組みを使ってポイントをタダ取りする悪質なユーザーの存在があるようです。

手口は

  • nanacoにクレジットカードでチャージする
  • クレジットカードの引落し口座登録をどうにかして回避して振込用紙を送付させる
  • 振込用紙を使い、チャージしたnanacoでカード代金を支払う
  • 自分のお金は一切使わず、nanacoチャージの分だけポイントを取得する

という流れで、一部では「永久機関」などと呼ばれているようです。

上の流れをみても分かりますように、これはクレジットカード本来の使い方ではありませんし、カード会社側からすればメリットはゼロで損失しか出ませんので、こんな使い方がずっと許されるわけはありません。

カード会社側もnanacoが使えないように振込用紙のバーコードの印刷を無くしたり、電子マネーのチャージに限度額を設けるなど、色々対策を取ったようですが、完全には防ぎきれなかったのでしょう。

短絡的に目先の利益を追求する一部のこういうフリーライダーのために、カードのユーザー全体が不利益を被るのは残念なことです。

リクルートカードは大丈夫か?

こういう状況は昔、他の電子マネーEdyなどでも問題になり、結果として様々なクレジットカードで対策のための改悪が行われました。

この流れを見ていると、やはり自分の使うリクルートカードは大丈夫なのか?というのが心配になってきます。

自分がリクルートカードプラスを作った時には、カード作成時に引落し口座を登録させられましたが、どうも登録口座を取り消す何らかの手段はあるようです。

そうだとすると、リクルートカードとnanacoの組み合わせでも、論理的にはおそらく「永久機関」は可能ということになります。

ただリクルートカードの場合は、得られるポイントが現金化や代金引落しの割引に使えないリクルートポイントであるため、比較的フリーライダーの欲望をそそりにくいという面はありそうです。

今回のnanacoをめぐる改悪の連鎖が、リクルートカードにおよぶ前に治まってくれることを願うばかりです。

運営会社と顧客 双方の利益の釣り合いが取れない「永久機関」のような使い方は、最終的には自分の生活環境さえも破壊してしまう焼き畑農業と同じです。

目先は楽でお得に見えるかもしれませんが、行き着く先に待っているのは全てを失った荒野だけです。

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『漢方スタイルクラブカード改悪の裏にフリーライダーの影』へのコメント

  1. 名前:観楓 投稿日:2015/02/09(月) 18:42:38 ID:801824afd 返信

    「永久機関」について「出来る以上は使う」というご意見のコメントを頂きました。

    文章自体は決して失礼なものではありませんでしたが、自分は禁止されていなければ何をやってもいいという立場には賛同できませんので、この種の行為を助長する可能性のあるコメントについては非承認とさせていただきます。

    人それぞれの考え方があると思いますが、自分のブログについてはこの方針で行かせていただきます。ご了承ください。

  2. 名前:c 投稿日:2015/02/13(金) 21:35:57 ID:f8549d836 返信

    AQする人を排除したいのに、なぜやり方を丁寧に解説してしまうのですか?

    この記事を削除するのが最もAQ厨を増やさない方法ですよ

    • 名前:観楓 投稿日:2015/02/13(金) 21:52:17 ID:5f15cdcf1 返信

      ある程度どういうことが行われているのかを書かないと何を問題としているのかもわかりませんので、自分の判断で書けることを書きました。

      現状、この記事の情報だけでは即実行することはできないと思いますが、それでもやる人は自分で調べてやるでしょうし、やるべきでないと思った人は止めてくれると思います。

      先に頂いたコメントでは永久機関に肯定的なスタンスで更に詳しい情報が書かれていましたので、非公開とさせていただきました。

  3. 名前:伝助 投稿日:2015/02/24(火) 06:33:59 ID:3a9024d80 返信

    この記事のおかげで、永久機関の存在に気づき、調べ、始める人が増えないことを祈ります。無ければ存在すら気づかない筈です。
    知らない人にまで、焼き畑農業の存在を教えてはいけません。

    • 名前:観楓 投稿日:2015/02/24(火) 10:32:30 ID:f876d050c 返信

      伝助さん、コメントありがとございます。

      インターネットが普及した現在、不都合な情報でもそれにフタをすることは出来ません。

      まして今回の件は、複数のクレジットカード会社が実際に対策に動き出すくらい既に広まっているのです。

      この状況下では、焼き畑農業の情報自体を隠蔽するより(やろうと思ってもできませんが)、焼き畑農業によって生じる害を伝えたほうが得策であると自分は考えました。

  4. 名前:犬尾 投稿日:2015/02/25(水) 12:22:59 ID:103e8244b 返信

    永久機関ばかりをやり玉にあげるのはどうかと思います。改悪の要素としては、私は小さいものにすぎないと感じます。
    永久機関以前に、nanacoチャージにポイントをつけること自体、カード会社には害でしかありません。電子マネーのチャージでカード会社が得る手数料は高々0.5%程度ですから。カード会社は、これを負担し続けるより、システムを改修するコストの方が低いと感じた時に、改悪が実行されるのです。
    「運営会社と顧客 双方の利益の釣り合いが取れない」のは永久機関だけではなく、nanacoチャージ時点で既にそうなっています。チャージされたnanacoを永久機関に使われようが、収納代行に使われようが、イトーヨーカドーで買い物に使われようが、単位あたりのnanacoチャージでカード会社が損する額は全く変わりません。
    永久機関が存在することは、nanacoチャージの量が増大する要素にはなり、カード会社の負担も当然増します。でも、おわかりだろうと思いますが、永久機関はそこまでメジャーなものではありません。もっとメジャーなのは様々なブログや雑誌で紹介されている、nanacoで税金など収納代行が払えることです。
    Edyに対し、次々とカード会社がポイントをつけるのをやめましたが、Edy自体で収納代行ができなくなって以降、その流れがぱたりと止みました。やはりキーは収納代行なんです。それによりEdyのチャージ量が減ったわけです。
    セブンイレブン側も、クレジットカードでチャージされたnanacoで収納代行を扱うのは損をしているはずです。nanacoも収納代行の支払いができなくなる日が近づいているのではないでしょうか。そうすればカード側の改悪も自然に収まるはずです。

    • 名前:観楓 投稿日:2015/02/25(水) 16:51:55 ID:1dd771204 返信

      犬尾さん、コメントありがとうございます。

      自分としては普通の収納代行と永久機関を同列に考えることはできません。

      収納代行自体はnanacoの使用法として正規に示されているものですので、nanacoチャージを認める時点でその影響は当然カード会社も考えているはずです。それによって収益が圧迫されるという理由でカード会社がnanacoチャージの改悪を行うとすれば、それはカード会社の見積りが甘かったとしか言えません。

      しかし永久機関は正規に想定された使用法ではありません。普通の実需に基づいた収納代行であれば1ヶ月に何十万円もチャージする人は稀だと思われますが、永久機関を行う人は毎月それがデフォルトになっているはずです。どちらがカード会社を改悪に向かわせるモチベーションを高めるかは明らかではないですか。

  5. 名前:犬尾 投稿日:2015/02/25(水) 18:29:48 ID:bdde72808 返信

    再び失礼します。
    永久機関が存在する理由も結局これに尽きるのですが、カード会社の見積は本当に甘いですよ。カード会社自体が金融システムの複雑化についていけていません。現状では利用者の方が明らかにうわてです。
    nanacoのチャージでポイントをつけるカード会社の特徴は、自分自身はnanacoをチャージする契約を結んでいないことです。実際にセブンアイとnanacoのチャージ契約を結んでいるのは他社なんです。現在は違いますが、漢方スタイルクラブカードを発行しているジャックスは、もともとnanacoチャージ契約を結んでいませんでした。契約を結んでいたのはJCBで、JCBがチャージの扱いをして、伝票をジャックスに流していただけです。ですからジャックスにとって、nanacoは突然ふって現れたやたら料率の低い加盟店といえます。クレジットカードは伝票を他社に流す仕組みがあるので、カード会社は自身の管理の行かないところで突然nanacoを取り扱わざるを得なくなっているわけです。
    なお、その後、ジャックスは正式にセブンアイとnanacoチャージの契約を結び、それと同時にポイント対象外に改悪しました。漢方スタイルクラブカードはその後も例外的に対象となっていましたが、今回対象外になりました。ライフカードも全く同じストーリーでポイント対象外に改悪しています。最初から自分でセブンアイと契約しているJCBですら、提携カードまでは管理が行き届かず、リクルートカードがポイントをつけています。
    知らないうちに突然加盟店が現れてしまうような状況で、カード会社はきちんとサービスを持続可能に見積もれると思いますか?
    nanacoの収納代行取扱いができることが与える影響をきちんと理解しているカード会社は、どれくらいあると思いますか?
    その状況でバーコードのある収納代行伝票をカード会社が発行することがどれだけ自殺行為であるかは言うまでもないですね。カード会社はそこまで考えが及んでいないのが実体なんです。
    ところで、ジャックスは直接セブンアイと契約し、他カードでnanacoチャージを対象外にする改悪を行った後、漢方スタイルクラブカードを対象に、ピンポイントで永久機関塞ぎともいえる改悪を2013年9月に行いました。私の知る限りでは、Edyの頃も含め、これを行ったカード会社は他にありません。それが収納代行バーコード印刷中止です。永久機関をする人だけが影響のあるものですから、これはかなりクレバーです。
    でも、結局これだけじゃダメだったので、ポイント対象外にしたのでしょうね。だって、根本的な問題はnanacoチャージそのものなんですから。nanacoのチャージをされる事自体が、カード会社には正規に想定されたものではないのです。そして、永久機関以前に、本来クレジットカードで扱えないのに、nanacoを噛ますとなぜかできる、収納代行の支払いをすること自体、金融の論理から破綻しており、それを利用するのは焼畑農業的なんですよ。
    これで永久機関のみをやり玉にあげるのでは、根本を見失っているといえるのではないでしょうか。

    • 名前:観楓 投稿日:2015/02/25(水) 21:27:42 ID:1dd771204 返信

      犬尾さん、長文お疲れ様です。

      読ませていただきましたが、基本的な認識は変わりません。

      カード会社側にも落ち度はあるかもしれませんが、まともでない使い方をあえてしているのは永久機関を行っている人のほうです。

      また普通にカードチャージで収納代行を使っている人もある程度カード会社の収益を悪化させているのかもしれませんが、通常は他のカード使用もあるはずですから、損益はある程度相殺されるでしょう。少なくとも大量のnanacoチャージしかしない永久機関使用者とはインパクトに雲泥の差があるはずです。

      つまり、永久機関使用者はいくらカード会社をこき下ろして自己正当化しようとしても、カード会社からみればタダ当然でポイントをかすめ取っていく強奪者であり、通常のカード利用者から見ればカードチャージによる収納代行という便利なサービスの存続を危うくする邪魔者です。

      永久機関という行為を続ける限り、そういう見方をされることは避けられないでしょう。

  6. 名前:すま 投稿日:2015/02/26(木) 11:54:36 ID:b3618135a 返信

    永久機関というものを始めて知りました。
    しかしあたかも改悪の原因のように書かれてはいるものの根拠があやふやで議論以前の話な気がします。

    • 名前:観楓 投稿日:2015/02/26(木) 13:52:42 ID:36a62b5dd 返信

      すまさん、コメントありがとうございます。

      改悪の根拠を本当に知っているのは当のカード会社だけですが、カード会社がそんなものを公開するはずもありませんので、推測するしかありませんね。

      自分としてはカード会社への悪影響の度合いなどから考えて、永久機関が改悪の主要因であろうと考えています。

  7. 名前:匿名 投稿日:2015/02/26(木) 19:02:41 ID:053ab910c 返信

    漢方はバーコード廃止してからがむしろ本番で、まさにビーストモードになった
    AQが存続してた方がまだよかった(会社にとって)
    バーコードは25万でストップをかける言わばリミッターの役割をしていたのだ

    • 名前:観楓 投稿日:2015/02/26(木) 20:24:29 ID:6f1e2dab6 返信

      匿名さん、申し訳ないですが何を言っているのか今一つ理解できません。

  8. 名前:観楓 投稿日:2015/02/26(木) 21:22:31 ID:6f1e2dab6 返信

    内容が無い、あるいは公開する必要が無いと判断したコメントについては非承認とさせていただきます。

  9. 名前:aki 投稿日:2015/03/10(火) 16:09:58 ID:a0000214c 返信

    永久機関が出来ないのに、エディやナナコにポイントがつかなくなった会社はたくさんあります。
    ナナコではライフカードやビューカードなどなど。
    これが、永久機関だけが原因ではないといえるシンプルな解ではないですか?

    改悪の主因を決める事自体ナンセンスだと思いますが、敢えて決めるなら、
    収納代行とクレジットカードのチャージで美味しい思いが出来ますよと、宣伝してまわってる雑誌やブログだと思います。
    これらは情報を拡散させ、ただでさえ不採算なのにもかかわらず新規参入者が増えます。結果、改悪を早めます。
    一般的な利用者にとって質が悪いことに、雑誌は出版、ブログの一部はアフィリエイトによる営利目的ですから、改悪したと情報を触れ回ることをも収益にします。

    私は、2ちゃんねるでこのテクニックを手にしましたが、雑誌等に載る度に苦々しく感じています。
    先行者利益丸出しの下品なコメントですみませんが、率直な感想です。
    また、こちらのブログが収益を挙げているようでしたら、否定するようなことを申してすみません。

    • 名前:観楓 投稿日:2015/03/10(火) 21:34:24 ID:609b5c5ef 返信

      akiさん、コメントありがとうございます。

      収納代行自体はnanacoで正式に認められている事項ですので、雑誌やブログで取り上げられたくらいで収益悪化して改悪に追い込まれるようであれば、クレジットカード会社の見積りが甘すぎるとしか言えないと思います。

      しかし彼らも一応金融のプロですから、それだけでサービス開始後に改悪というある意味ユーザーを裏切る無様な行為に追い込まれる会社がいくつも出てくるとは自分には思えません。

      いずれにしろ推測の域は出ませんが、雑誌やブログが改悪の主要因と思われる根拠を何かお持ちであれば、教えていただけると幸いです。

  10. 名前:aki 投稿日:2015/03/11(水) 12:53:58 ID:e8d2a1c70 返信

    まず、雑誌やブログが原因と思う理由は非常に簡単です。経験則です。
    雑誌やブログに載ってしばらくすると改悪されますから。
    ブログから2年、雑誌から1年半ぐらいのスパンですかね。
    事実、2ちゃんねるで少し出てるくらいのカードは、全く改悪されていません。

    私は犬尾さんの、クレジットカード会社は甘い説に賛成です。
    今までの改悪の履歴をたどると、状況証拠が揃いすぎです。
    更に犬尾さんの意見に追加するとすると、クレジットカード会社は以前のエディの収納代行扱いで散々経験したはずのことを、ナナコでは全く活かしていません。
    後手になって改悪というパターンばかりです。

    収納代行ができるのも、クレジットカードでチャージできるのも、ナナコで正式に認められています。
    でも、それらを結びつけて考えられないのが、クレジットカード会社の実体なんだと仮定すると、全ての説明がつきます。

    私も今後も改悪は続くと思います。エディの時だってそうでしたよ。
    ナナコのポイント関連の改悪は、
    2012年10月 ビューカード(永久機関不可能)
      http://www.jreast.co.jp/card/caution/emoney.html
    2013年2月 漢方スタイルクラブカード以外のジャックスカード(永久機関可能)
      http://www.jaccs.co.jp/service/information/nanaco.html
    2014年12月 ライフカード(永久機関不可能)
      http://www.lifecard.co.jp/info/141117.html
    2015年6月 漢方スタイルクラブカード(永久機関不可能)
      http://www.jaccs.co.jp/service/card_lineup/teikei/kampo/kaitei.html
    これだけ続いています。今後も続かない理由は考えられません。

    そして、括弧でくくりましたが、永久機関の有無とは全く相関性が見られません。
    犬尾さんも書いていますが、漢方スタイルクラブカードに至っては、2013年10月に永久機関だけを封じたはずなんですよ。
      http://www.kampostyleclub.com/campaign/camp20130809.html

    • 名前:観楓 投稿日:2015/03/11(水) 21:03:47 ID:1d14505c8 返信

      akiさん、引き続きコメントありがとうございます。

      ブログから2年、雑誌から1年半ぐらいで改悪ということですが、相関関係があることが必ずしも因果関係を持っているとは限りません。1年半から2年くらいの間に裏で他の原因が育ってきて改悪に至ったということも考えられるわけです。自分はそれが永久機関使用者の増加ではと思っているわけですが。

      また、収納代行ができるはnanacoの仕様ですが、クレジットカードでチャージできるかどうかは主にクレジットカード会社側が決めることですよね。実態を伴う範囲での収納代行だけで立ちゆかなくなるくらいなら、最初からカードチャージの還元率を下げておけばいいだけです。実際後から改悪しているわけですから、最初からそうすることもできたはずです。それを思いつかないほどクレジットカード会社が揃いも揃ってアホだとは自分には思えないのです。

      あと、ビューカードやライフカードは永久機関不可とのことですが、完全にそういう使い方が不可能なのかは私の方では確認できていません。