映画「この世界の片隅に」をやっと観ることができた

以前に「この世界の片隅に」を3回読み返したで書きましたこうの史代作のコミック「この世界の片隅に」ですが、映画化された作品も観てみたいと思いながら今まで叶えられていませんでした。

Amazonのビデオナイトでレンタル

ところが一昨日の晩、プライム・ビデオのビデオナイトというキャンペーンに「この世界の片隅に」が含まれているのを発見しました。

なんとレンタルなら100円ポッキリとのこと。見つけたのがキャンペーン最終日の夜でしたが、ぎりぎり滑り込みでレンタルを申し込みました。

レンタルでもレンタル期間が30日もありますので、購入後それほど急いで観る必要はないようでしたので(ただ一度観始めると48時間でレンタルが終了するようですが)。

原作に忠実な映画化

しかし昨日たまたま時間にかなり余裕ができましたので、早速観てみました。

内容はかなり原作コミックに忠実に作られていますね。絵柄も最近のアニメのように妙にキャラクターを美化することはなく、原作の味がよく再現されています。

時間の都合なのか りんと周作・すず夫婦の関係など原作の内容の一部は省かれていますが、終戦に向けて時間が淡々と進んでいく雰囲気は原作のままです。

というか人々が何も知らないまま運命の原爆投下の日に向かっていく様子などは、自動的に話が進んでいくアニメとなったことでむしろ原作よりも緊張感を増したように感じられました。

やはり最後は泣けた

戦争という時代を題材にしながらも人々の日々の生活の描画に重点を置いた本作では、直接的な戦争の描画はかなり限定されています。

それでも後半は空襲が残した不発弾によるすずの義理の姪 晴美の死とすずの右手の喪失、広島への原爆投下によるすずの両親の死、すずが嫁いだ北条家への焼夷弾の落下など、戦禍の描画が増えていきます。

ただ最後に原爆投下で焼け野原となった広島の街での周作・すず夫婦と孤児の少女の出会いというささやかながらも新しい希望の誕生を感じさせる大団円にたどり着いたとき、一番胸に来るものがありました。

最後の最後に原作読者へのプレゼントも

また結局明かされないままなのかと思った りんの生い立ちの話が、本当の最後の最後であんな形で明かされることになるとは思いませんでした。

時間が短すぎて映画を一度観ただけの人には多分意味がわからないかもしれませんが、あらかじめ原作を読んでいた人にはちょっとニヤリとできるプレゼントですね。

というわけで動画サイトで公開されるようになってからもなかなか観る踏ん切りがつかなかった本作ですが、この機会に観られて良かったです。

ちょうど すずさんと同じ時代を生きたうちの両親にこの映画を見せたらどう思うかなと少し考えましたが、ネット回線が無い実家ではちょっと難しそうですね。

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