Kyashはもう残高を持たずにミニマム運用することにした

以前にKyashがサービス内容を一部変更を書いたのが3カ月ほど前で、それからまだそれほど時間は経っていませんが、Kyashがまたかなり大幅な仕様変更を行うことが発表されました。

今回のアップデート内容

今回のアップデート内容の詳細は以下のページで確認できます。

変更点は大きく分けると3つです。

  • 「残高利息」サービスの開始
    銀行口座などから入金した残高に対して年利1%の「残高利息」を毎月付与する。ただし前月に1回以上の決済をしていることが条件。
  • ポイント還元上限の変更
    有償発行のKyash Cardの場合、今までは無条件に毎月1,200Pまでポイントが付いていたのが、今後は銀行口座などから入金の残高を使った場合のみに変更。クレジットカードなどから入金した分の利用については毎月500Pまでに縮小。
  • 登録カードを使った指定金額入金機能の廃止
    指定金額を登録カードから入金する機能を廃止。

今回も結構大きな変更ですね。有償でカードを発行しているのに間髪を入れずにサービスを変更(主に改悪)していく姿勢は、SNS上などでも結構批判の対象になっています。

私の場合も今はVISA LINE Payカードの3%還元の方が魅力がありますのでKyashの利用は一時控えていましたが、来年からはしっかり活用させてもらおうと思っていたのに当てが外れました。

うちではREXカード(リボ払いで1.5%還元、手動返済で金利回避)→Kyashチャージの流れを考えていましたので、特にカードから入金するパスが断たれてしまったのが痛いです。

対応策を考える

今回の変更を受けての対応方法を考えてみると、大きく分けて以下の3つになるかと思われます。

  • 「残高利息」サービス特化型
    銀行などから極力上限(100万円)に近い残高をチャージし、「残高利息」の受け取りを最大化する。得られる還元は年率1%の「残高利息」とKyash利用時の1%。
  • クレジットカード駆け込みチャージ型
    クレジットカードからの指定金額入金が廃止される12月8日より前に、極力大金をクレジットカードからチャージしておく。得られる還元はチャージ時のクレジットカードポイント+Kyash利用時の1%。ただしKyashからの還元は毎月500Pまで。残高が尽きたら下のカードリンク型に移行。
  • カードリンク型
    Kyashに残高は持たず、Kyashにリンクしたカードから自動チャージで支払いを行う。得られる還元は自動チャージ時のカードポイント+Kyash利用時の1%。ただしKyashからの還元は毎月500Pまで。

おそらく毎月の利用金額がよほど多い人を除いては、上記の上の選択肢にいくほど見かけ上の利益は多くなります。

ただここで問題なのが、今回新たに飛び出してきた「残高利息」をどう考えるかです。Kyashの残高を預金と考えれば、年率1%の利率は通常の銀行預金に比べて破格であり、非常に魅力的に見えます。

一応Kyashとしては、銀行などからチャージされた残高については100%供託しているので、万一Kyashに何かあっても安心と主張しています。

しかしその一方で規約上では、預金目的でKyashを利用する行為は禁止されています。そして利用者に規定違反があった場合、アカウントの停止・削除やKyashマネー・Kyashバリューの残高失効もできることになっているようです。

もちろん何らかの理由でアカBANがあったとしても、その一環として残高の失効までが気安く行われるとは思いません。万一そんなことをすれば、Kyash社への信頼が一気に損なわれますので。しかし会社の存続が危ぶまれるような緊急事態になった時には、何が起こるかはわかりません。

ここまで考えたとき、Kyashの残高は銀行預金のような無リスク資産ではなく、リスク資産(場合によっては大幅に棄損する資産)と判断せざるをえません。

これを踏まえて私としては、「残高利息」をあてにすることや駆け込みチャージは止めにし、上記の最後の選択肢 カードリンク型を採用することにしました。

考えてみればリスク資産に100万円を投入するのであれば、適度に分散されたバランスファンドにでも投資すれば長期的に年率1%以上の利益を上げることは難しくありませんしね。

また今この「残高利息」に大金を投じて乗っかれば、最近のKyashの度重なるサービス変更などの営業姿勢を追認することになります。それはどうも納得がいかない、という個人的な思いもあったります。

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