梅雨のさなかで小雨が降るコンディションでしたが、今週もちょっとドライブに行ってきました。
今回は吉備津彦神社と吉備津神社という、ちょっとややこしい名前の神社を巡ってきました。
吉備津彦神社
岡山市北部には古墳などが点在する古代に栄えていた地域があるのですが、その一角に吉備津彦神社と吉備津神社というよく似た名前の神社が2kmもないくらいの間隔で並んでいます。
なんでこんなことになったのかというと、大化の改新の時に吉備の国が備中、備前、備後の三国に分割され、これに合わせて備中にあった一之宮(その地域でもっとも格式の高い神社) 吉備津神社が各地域に分社されて備前に吉備津彦神社ができたという流れのようです。
ちなみにもう一つの備後はどうなったのかというと、広島県福山市にあります吉備津神社がそれに当たるようです(1つだけえらい遠くへ飛ばされたものです)。
このうち吉備津神社の方は昔小学校の遠足などで行った覚えがあるのですが、吉備津彦神社はまだ一度も訪れたことがありませんでしたので、まずはそちらに行ってみました。
規模は吉備津神社よりやや小さいようですが、立派な山門がお出迎え。
これをくぐると、階段の向こうに荘厳な拝殿が現れます。
実はこの拝殿の後ろにもう一つ社がありまして、こちらが本殿のようです(近づけませんが)。
また山門の前にはこのような池を備えた庭園もあり、落ち着いた雰囲気の良い神社でした。
吉備津神社
さて次に、数十年ぶりになります吉備津神社に向かいます。車であればものの5~10分程度で到着する距離ですが、着いた時点でも小雨が降り続くあいにくの天候でした。
天気予報では午後から雨が上がる予報でしたので車の中で昼食を摂ったり録画を見たりして1時間ほど時間をつぶしましたが、それでも降り止みませんでしたので傘をさしての散策となりました。
駐車場から続く参道の急な階段を登りますと、
昔見た覚えのあります特徴的な拝殿が現れました。
小学生の時、遠足の後でこの拝殿を絵に描いたのですが、屋根の形がどうしても思い出せずに想像で描きましたw(今だったらインターネットで一発ですね)。
この後、境内から続く長い回廊を歩きます(ここも遠足の時通った覚えあり)。
稲荷神社の鳥居の行列なんかもそうですが、長い通路って何か惹かれるものがありますね。
この回廊の脇道には、ちょうどあじさいの花も満開になっていました。
このあじさいを見るのも今回のドライブの目的の一つでした。
そして最後、昔来た時にこの回廊の終点からさらに坂道を少し登って霊廟のような場所に行った記憶がありましたので、その場所を探してみました。
案内表示などもほとんど無い中、急な山道をしばしさ迷った結果、どうにか目的の場所を見つけました。それがこちら。
地元では御陵と呼ばれているようですが、正式には中山茶臼山古墳、つまり古墳でした。
祀られているのは吉備津彦神社や吉備津神社のご祭神でもある大吉備津彦命(おおきびつひこのみこと)とのこと。この方は桃太郎のモデルになったとも言われている人物ですね。
昔来たときはもう少し開けた場所で回りで遊んだりしていたような気がするのですが、今はうっそうとした森の中の急階段を登った先に忽然と現れるという感じで、印象がかなり違っていました。
山道を歩き回ってかなり疲れましたが、思い出の場所をほぼ突き止められた上に結構な運動にもなり、なかなかよい1日でした。