補聴器購入 体験記

私自身のことではありませんが、父親が高齢で少し耳が遠くなってきたようで、そろそろ補聴器を作った方が良いのではないか、という話が出てきました。

それでここ数日それ関連の動きをしていたのですが、ネットで見ても関連する話は少ないようですので、参考までに今までの経緯を書いてみます。

耳鼻科で聴力検査

いきなり補聴器を売っている専門店や眼鏡屋などに行き、そこで測定してもらって購入するということもできなくはないようですが、何しろ標準的なものでも数十万円もしそうな品です。

個人的には体に合うかどうかわからない高額商品をいきなり店に買いに行くのはちょっと怖そうだと思い、とりあえず耳鼻科の受診を勧めて実際に父親を耳鼻科まで連れて行きました。

耳鼻科では用件を告げるとテキパキと対応してもらえ、まずは聴力検査をしてみましょうということになりました。

最近の医者はデジタル化が進んでいて、測定もほぼ自動で測定結果もグラフになっているのを見せてもらえます。

グラフは横軸が周波数(音の高低)で、縦軸が各周波数帯域での聞こえ具合の折れ線グラフです。若い時は全帯域で耳の感度が良くほぼ横一線のグラフになるようですが、加齢を重ねるにつれて高音が聞こえにくくなり、右肩下がりのグラフに変わっていくそうです。

父親のグラフもほぼ中間くらいまではそれなりの高さがありましたが、そこから先が右肩下がりになっていました。

この結果を受けての診断としては、人の話し声などはまだある程度聞き取れるものの、ブザーや電子音などは聞こえにくい場合があるかもしれないということでした。これは父親の感覚ともほぼ一致しているようです。

ちなみ診察料は保険が効いたようで、400円程度と安価でした。

耳鼻科の紹介で補聴器試用

耳鼻科の先生の話によると、やはり店によってはいきなり高額商品の購入を迫るところもあるらしいので、しばらく補聴機を借りて試用できる店を紹介していただくことになりました。

そして実際に診断書を持ってそのお店に行ってきましたが、最大で3週間程度補聴器を無料で貸し出ししてくれるとのこと。

また最近売れている補聴器の90%は耳穴式(カナル型イヤホンの先端だけのような形で耳に挿し込んで使用)か、耳掛け式(昔流行った耳掛け式のBluetoothヘッドセットを小型化したような形)だそうです。

耳穴式の方が目立ちませんが、耳掛け式もかなり小型化されていて装着してもほとんどが耳たぶの後ろに隠れてあまり目立つことはないようでした。

お値段の方はやはりそれなりにして、耳穴式が両耳セットで25万〜30万円、耳掛け式が少し安くて両耳セットで20万〜25万円程度というのが標準的なものの相場のようです。

耳穴式は本人の耳の形に合わせた完全なオーダーメードになりますので、今回は耳掛け式のものを貸して頂くことになりました。

最近の補聴器はデジタル化が進んでいるようで、お店の人がパソコンを使ってどの周波数帯をどのくらいブーストするか調整してくれます(補聴器とは専用の中継機を介してBluetoothで通信している模様)。

また動作に必要な電池は豆粒大のかなり小さなものが内臓されていて、一度交換すると1週間程度は保つようです。1つ100円程度で買えるらしいので、ランニングコストは思ったほど高くなさそうです(Amazonなどで買うと、多分もっと安いですが)。

ただ肝心の父親の感想が、今のところあまり良くありません。エアコンの動作音などがかなりノイズとして耳につくようで、ずっと付けているのは辛いとのこと。

まだ付け始めたばかりで今の違和感が一番大きいはずですので、ここからどのくらい慣れていけるかが勝負の分かれ目となりそうです。

まあ3週間は無償での試用期間ですので、ここから最終的な購入に至るにしろそうでないにしろ、安心して推移を見守っていられるのは有難いところです。

やはり補聴器の使用を考え始めたなら、まず信頼できる耳鼻科に相談してみるのがお勧めと言えそうです。

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