このブログでも何度かご紹介してきましたmineoのフリータンク(余っている時にパケットを投入し、足りない時には引き出せるユーザー同士の助け合いシステム)ですが、とうとうルール変更することになったようですね。
フリータンクのルール変更について | スタッフブログ | マイネ王
1月末は枯渇寸前
私も以前にmineoのフリータンクがグッドデザイン賞を受賞で書きましたように、引き出すばかりで投入をしないフリーライダーが増えてタンクが枯渇することを少し危惧していました。
そして先月の1月末には、まさしくその危惧が現実のものとなる寸前まで行ったようです。
以下はmineoのコミュニティサイトマイネ王で公開されていますフリータンクの1月のデータですが、月の終盤に残容量(グラフ一番下の緑色の部分)がほとんどゼロに張り付いたように見えるところがあります。
実際の数値を見ると、残容量は一番少ない時には約1.4TBまで減ったようです。引き出しが解禁される直前の1月20日には約17TBあったわけですから、恐ろしい減り方です。
その後、この状況を危惧したためか多くのユーザーから投入があったということで月末の残容量は18TBまで回復したようですが、やはり今のままでは限界が見えましたね。
ルールを変更する理由
最初に挙げました記事によりますと、今回ルールを変更する理由を運営は以下のように説明しています。
パケットの出し入れによって生まれるmineoユーザー間のつながり・助け合いの場として、mineoはフリータンクを提供しています。
ただ、「mineoユーザー間のつながり・助け合いの場」というフリータンクのコンセプトにそぐわない使われ方もあり、そこは軌道修正したいという思いから、今回のルール変更に至りました。
やはり引き出すばかりのフリーライダーが運営の想定以上に増えてしまったのでしょうね。
しかも引き出したパケットを自分で使うならまだしも、転売してお金に変える人まで出てきているとか。ここまでくると、さすがに性善説だけではシステムが保ちませんね。
ルール変更内容
そして具体的なルール変更の内容は以下の2点となっています。
- パケット残容量によるOUT制限
累計OUT量が累計IN量以上の方の場合、残容量が1,000MB以下でないとOUTできないようにします。 - OUT可能期間の変更
OUT可能期間を下記のように1日短縮します。
[現行]毎月21日~月末日
[変更後]毎月21日~月末日の1日前 (2月は21~27日)
2番目は1番目の運用の都合上の変更と思われますので、ルール変更の主眼は1番目ですね。
大雑把に噛み砕いていうと、
- 自分がINした容量までは自由に引き出してください(もちろん1ヶ月1,000MBまでというフリータンク本来の制限は有り)。
- 自分がINした容量以上に引き出して他人に助けてもらうのは、残容量が1,000MB以下になって本当に困っている時だけにしてください。
というところでしょうか。
正常な運用に近づいていくことを祈る
ただmineoにはパケットギフトという仕組みがありますので、これでパケットを一時的に他アカウントに退避させたり、最悪転売してしまったりすればルールに抵触せずにまた引き出せることになりますね。
このため、今回のルール変更でフリーライダーを完全に締め出すことはできないと思いますが、少なくとも「使えるものは使う」という考えでINせずに引き出し続けていた人を抑制する効果はありそうです。
運営的にもあまりルールや仕組みでガチガチには縛らずに、緩やかにユーザー同士の助け合いの輪が広がっていくことを期待しているようですので、今回の対策でフリータンクの運用が正常な状態に近づいていくことを祈ります。
私自身も、最近は他のユーザーさんとのパケットギフトによる交換で切り捨てが減ったことにより、一時的にフリータンクからの引き出しが少しかさんでいましたが、今後は自分がINした範囲で活用することを基本としたいと思います。