老人の賃貸難民対策として預かり金制度を作ったらどうだろう

YouTubeなどを見ていますと、相変わらず「持ち家 vs 賃貸 どっちが有利?」みたいな投稿が定期的に出てきます。

特に最近は老人の場合にどちらが良いか?というような話が多いような気がします(自分が見ているからか?)。

大家が老人に部屋を貸したがらないのはなぜか?

老人の場合はお金があっても借りる家がなかなか見つからない、というような話がテレビなどでも定期的に取り上げられます。

大家が老人に部屋を貸したがらない理由として取り上げられるのは、主に以下の2点ですね。

  • 給料などの定期収入が無いので家賃の支払いが滞るのが心配
  • 万一、孤独死や突然死などが起こると後片付けが大変

まあ大家の立場に立って考えてみるとどちらももっともなことで、老人に貸さずに部屋が埋まるならそれに越したことはないと考えるのもうなづけます。

しかしこれからは少子高齢化の進行で空き家が増え老人以外の借り手が減っていくなか、そういうえり好みをいつまでもはしていられないという話もでてきて、結局「持ち家 vs 賃貸」の話は簡単には決着がつきません。

預かり金制度を作ったらどうだろう

そこでふと考えたのですが、老人の賃貸向けの預かり金制度というのを作ったらどうでしょうか。

今でも物件によっては家賃の前払い制(1年分とか2年分程度?を前納)はあるようですが、その場合は毎月の家賃の支払いは無くて前払いしている分が取り崩されていきます。

しかしここで言っている預かり金制度の場合は、やはり1年分とか2年分程度の家賃を借りる時に前払いするものの、それを家賃には充当しません。つまり毎月の家賃は最初からしっかり支払っていきます。

では預かり金はいつ使われるのかというと、上記の大家が不安に思う事態が実際に発生した場合です。つまり

  • 毎月の家賃の滞納が発生した場合
  • 孤独死・突然死が発生して遺族が後始末を十分にしてくれない場合

などです。預り金があれば家賃の滞納が発生したとしても、実際の損害が出始めるまで最長2年程度の猶予がありますので、それまでに落ち着いて退去などの法的な処置が取れるでしょう。

また孤独死・突然死などが発生して遺族が見つからなかったり、見つかっても後始末の費用負担を渋ったりしても、これだけの預り金があれば独自に原状回復ができるでしょう。

部屋を借りる老人側もその預かり金さえ支払えば部屋探しに苦労しなくなるのならば、利用する人は結構居ると思います。

もちろん月々の家賃の支払いにさえ困る老人もいて、そういう人はこの制度は利用できないでしょうが、それは別途生活保護などで救済すべきでしょう。

少なくとも私は、こういう制度ができてそれで連帯保証人が不要になったり賃貸保証会社に加入しなくてよくなったりするのならば、すぐにでも利用したいです。

なお実際にこの制度を実現する場合には大家側の保護ばかりではなくて、逆に預かり金が不正に流用されたり搾取されたりしないよう、借り手側を保護する法的整備も必要になるでしょうが。

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