これから暑い時期になると、うどん・そば・そうめんなど、冷たい麺類のお世話になることが多くなります。
どの麺にしろ冷たい食べ方としては、タレにつけて食べるざるそば方式か、タレを上からかけるぶっかけ方式が主流かと思います。
天ぷらと相性が良くない「ざる」「ぶっかけ」
自分の場合、こういう和風の麺類を食べる時にはスーパーで夜叩き売られている天ぷらを買っておき、翌日それと一緒に食べることが多いです。
ただ「ざる」にしろ「ぶっかけ」にしろ、「かけ」に比べれば水分が少ないので、油っこい天ぷらと一緒に食べるには今一つ相性が良くありません。
かといって、暑いさなかに熱い「かけ」というのも厳しいものがあります。
「ひやひや」うどんとは
そこで思い出したのが、うどんの本場 香川県で食べた「ひやひや」という うどんです。
香川のセルフサービスのうどん店にいくと、かけうどんで「ひやひや」というものを出してくれるところがあるのです。
1番目の「ひや」はうどんが冷たいということで、2番目の「ひや」はかけ汁が冷たいということです。つまり「ひやひや」は、麺も汁も冷たい かけうどんということになります。
ご想像のとおり、他に「あつあつ」「あつひや」「ひやあつ」もあり、麺と汁の冷温について自由に組み合わせて注文することができます。
夏場の暑い時期に行列してやっと入った店内で食べる「ひやひや」うどんは最高にコシが強く、汁もゴクゴク飲めて最高でした。
手製「ひやひや」うどんに挑戦
自宅でもこの「ひやひや」うどんを作り、天ぷらと一緒に食べたらさぞ旨かろうと思い、自作に挑戦してみました。
麺の方は普通に規定時間だけ茹でた後、冷水にさらして冷やします。
かけ汁の方はお店の場合、あらかじめ作って冷蔵庫で冷やしてありますが、自宅でそんな悠長なことはやっていられません。
そこで、普通に熱いかけ汁を作った後、氷を入れて冷やすという荒業に出てみました。この方法だと、粉末タイプのうどんスープの素でもすぐに冷たいかけ汁が作れるというメリットもあります。
あとは麺の上にだし汁をかけ、薬味をのせれば完成です。「ざる」や「ぶっかけ」の薬味は生姜かわさびが定番ですが、この「ひやひや」の場合は熱いかけうどんと同様、一味や七味がよく合います。
やってみた感想としては、もちろん本番のさぬきうどんには比べるべくもありませんが、それなりに美味しく頂けました。
なお「ひやひや」の場合は汁をゴクゴク飲むところが醍醐味ですので、熱いかけ汁を作る時よりも水を2〜3割程度多くして、薄味の汁をたっぷり作ることをお薦めします。
これから夏にかけて、食欲が出ないときにも手軽に作れてするする食べられますので、一度試してみてください。